『スケリグ』大千秋楽
スケリグ大千秋楽、おめでとうございます!
本当に終わってしまった...。2/24の昨日、2週間ぶりのスケリグは、初めての地方公演の観劇だったから演出の変化があったのが新鮮で、また新しい感動もあって、とても楽しかった!
東京楽の時、本当の最後はどうなってしまうものかと思ったけど、案外あっさり終わってしまって。久々に感じた世界観(と末澤くんの痩せ具合)に、マチネはストーリーに入り込むのに時間が掛かって、ソワレは手紙を開演ぎりぎりに書いててアタフタになって、泣いたり笑ったりしている間に終わってしまってた。でも、心の底では、やっぱりまだあまり終わった感じがしない。余韻があるし、スケリグの不可思議さがそうさせてるのかも、とか思ったり...。
最後まで可愛いかったマイケル
末澤くん演じるマイケルに、永遠に可愛いって言って終わった。終始可愛いかった。
本当は、ワンシーンごとに切り取ってあらすじと一緒に全部感想を書きたいくらいだけど、そんなことをしていたら日が暮れ夜が明けて二徹することになるから、特に心に残ったことをピックアップして感想を書く!(物語の時系列とは異なる)
オープニング
数役こなす文ちゃんが演じる、不動産屋ストーンのアドリブからの開幕。マイケルの両親が、ストーンの紹介する家の購入を決めてから、キャスト紹介と共に、プロジェクションマッピングされた映像と、全ての音楽を担う吉田能さんによる生演奏が始まる。
ここはたまらなく好き!まずアドリブで笑わされ、末澤くんの第一声のあとに始まる音楽と映像は、ノスタルジックな雰囲気があって、且つお洒落!紹介で出てくるのはキャスト一人ずつだけど、投影された他の登場人物と、動きが連なっていくのが楽しい。わたしは初日に、最後から2番目に出てくるマイケルと「末澤 誠也 Michael」の文字に感動し、見るたびに毎回感動を繰り返し、そしたら最後の最後は当たり前に泣いた。オープニング、めちゃくちゃよかった。
スケリグとマイケル
引っ越し先の家の古びたガレージに、リウマチ*1になって横たわっているスケリグ。かなり不気味な面持ちで、ガレージも怖い。マイケルは怖がりつつも、10歳の少年が持つ好奇心と、優しい性格によって距離を近づけていく。スケリグに、27と53とアスピリン、ブラウンエールを与えつつも、マイケルの妹(あかちゃん)も病気を患っているから、そのどうしようもない不安をぶつけたりもする。
マイケルが恐る恐るガレージに足を踏み入れるのは、同じ様にドキドキ、というかゾクゾクする。そのシーンの音は、ずっと忘れない気がする!
怖いところから、急にピアニカの演奏が始まって学校のシーンに切り替わった時の、コントラストも凄く好き。マイケルの少しはっとした表情をみると、感情移入した気分になる。
学校とサッカー
マイケルは引っ越しても転校はせず、親友のリーキーやクート、クラスメイトのルーシー、個性が豊かすぎる先生たちと変わらず過ごす。通学でバスに揺られて、進化の授業を受けて、朗読を聞く。そして得意なサッカーを楽しむ⚽️
バスに揺られるシーン、生徒たち全員もれなく可愛い。毎回アドリブ混じりで楽しいし、そのあとに続く授業のシーンも同様に!サッカーシーンは2回あって、2回目は特に、毎公演楽しみだった!サッカーボールが客席に落ちたり、マイケルが決めたゴールでセットの板が倒れたりとハプニングも起きがちだったけど、喜んでたり笑ってたりするのは、やっぱり観ていて楽しい!そして、可愛い!
ミナ
マイケルの家族が引っ越した先の、隣の家に住むミナ。学校には行かずに、母親のミセス・マッキーから勉強を教わっていて、庭の木に座って絵を描き、詩を読んで、生き物を大切にする。マイケルよりおませで強気なのが可愛らしい。ミナはマイケルに、誰にも言わない秘密の家のことを打ち明け、マイケルもスケリグの存在を、ミナに教える。そこから二人は、スケリグをその家に連れ出して、彼を助けることになる。
ミナとマイケル、マイケルとミナ(同じ)何度可愛いと思ったことか...。(泣)二人でのシーンは大体、賢いミナが主導権を握ってるのも可愛い。ミナの家の庭のシーンは、基本二人だけで進む*2から、みていてほっこりしちゃうのも仕方のないこと...。
スケリグ 1/19 昼 ミナとのシーン
マイケルが手に取った本を、すぐ奪うミナ(笑)2冊目を手にするも、開きかけたところでまた奪う(笑)不憫なマイケル、かわいい
スケリグ 1/23 昼 マイケルがミナの家に帰り、お絵かきをするシーン
普段はミナがクレヨンを渡すけど、今日は渡そうとして渡さず、ニヤニヤしちゃうマイケル(笑)二人とも笑い合ってて、すごく可愛い 空間が可愛すぎた
自分のレポより。この辺りでハマりだす。
スケリグ 1/26 昼 ミナの家
お絵描きをするシーン クレヨンを箱に片付けたマイケルだけど、そのクレヨンをミナに取り出される(笑)また入れて、また出されての繰り返し。ニヤニヤ………可愛い………
スケリグ 1/31 昼 ミナの家でお絵描きするシーン
マイケルの絵を描くスペースがなかったから、ミナが本をどかしてあげてて、その時ニコッて微笑みあってたのが可愛くて…… そういう細かいところが好き……
1月末にはメロメロ。可愛いしか言ってないし。
マイケルとミナが可愛いシーン(アドリブも含む)はたくさんあって、書ききれない。ミナと同じ菜花ちゃんが演じる”ルーシー”とマイケル、の可愛さも😍
ミナに向けるマイケルの表情はすごく良くて、東京公演の時はその表情に毎回心揺さぶられてた。たまにマイケルの方が主導権を握る時、めちゃくちゃ優しい表情をしてたりするから、それが目に入った時は心の中で天才...!とガッツポーズを決めてた。
二人はケンカもする。東京の初日、ケンカのあとで怒ったマイケルが、他のストレスと相まって爆発するシーンは、スティーヴンス*3が撃たれ死ぬのをみた時と同じような感情になった。
死ぬところが一番興奮するのやめたい
こんな調子で。
ケンカすれば、当然仲直りもする。仲直りするシーンは毎回毎回ほっこりする。
ミナ「怒らないで、友達になって」
マイケル「もう友達だってば」
微笑み合う
ミナ「友達を嫌いになることってあるんだね。今日、あたしのこと嫌いになったでしょ?」
マイケル「そっちが僕を嫌いになったんだろ?」
二人が初めて会ってから、それなりに時間が経ったシーンだと思うのに、ミナはここで”友達になって”と言うのがなんかキュッとした気持ちになるし、もう友達だってば、と言ったあとからのマイケルの表情、すごく好き。その表情は言葉で表せないけど😂”嫌いになってない”って素直に言わずに、そっちが、って跳ね返すのも子供っぽくて可愛い。ミナはそう訊かれて首を横に振るのにね...。
そんな感情のまま、この後はスケリグとマイケルとミナの、3人のダンスシーンが始まってしまうから。もう、大好き....!となるしかない。
病院
マクナボラ医師の総回診
妹が入院している病院で、マイケルはマクナボラという医師に、スケリグの患うリウマチには何が効くか尋ねる。「注射と、新しい骨をはめ込むことと、肝油を舐めること。何よりも関節を動かすこと」と医師は言う。マクナボラ医師は、タンバリンを叩きながら歩くのがデフォルト。
病院にて、マクナボラ医師が助手と共に総回診するところから始まるシーンは、アドリブ祭り。高確率でテンションの高い「マクナボラ医師のぉ〜総回診でぇす!」の助手文ちゃんのセリフでまず笑う。マクナボラ医師を演じる工藤広夢さんも、とにかく自由で楽しいから、面白すぎる。いっぱい笑った。
マイケルとマクナボラ医師だけのシーンから「先生、そろそろ行きましょう」と出てきて呼びかける、助手文ちゃんのアドリブレポ。
スケリグ 1/30 夜 マクナボラ医師の総回診
助手文ちゃん「先生、内線3番にお電話です」
マイケル「…3番です」
マクナボラ「ありがとう」
助手文ちゃん「マクナボラ医師の〜内線3番で〜す!」
内線3番てww
スケリグ 1/31 昼 マクナボラ医師の総回診
助手文ちゃんは「先生、今日のお昼どうしますか?」と訊き「…野菜中心がいいな」と答える先生(笑) マイケル「……ぼくハンバーグがいいです」
助手文ちゃん「マクナボラ医師の〜ランチタイムでーす」ww
助手文ちゃんがネタを放り込んでたのは、観劇した中ではこのあたりまでだった気がする。合わせるマイケル超可愛かった。
2月に入ってからは、マクナボラ医師が完全にマイケルにロックオンして、「何よりも関節を動かすこと」と言いつつめっちゃ顔近づけたり、そのあと踊らせようとしたり、それに合わせて助手文ちゃんが「もっと他のを」と提案していくパターンだった!
このシーンは昨日のマチネには爆発していて、マクナボラ医師はマイケルに、関節を動かす以上のジャンプを強要。ソワレもくねくねしたダンスを踊らせてた😂本当に笑った大好き。
マクナボラ医師とタンバリン
二度目の病院のシーン、再びマクナボラ医師に会ったマイケルが、友達(スケリグ)のリウマチがよくなっていることを伝える。「愛って病気を治せるんですか?」と、タンバリンを叩いて尋ね、愛について詩を読んだマクナボラ医師は、ウィリアム・ブレイク*4を知っているマイケルを褒める。
ただただマイケルが可愛いのと、マクナボラ医師が面白いところ。東京初日からマクナボラ医師は、マイケルを褒めつつ前髪を七三分けにして「可愛い顔してるな」と一言(笑)その様子を見ていたお父さんも、この流れに乗ってくるのが楽しい。お父さんが「本当に可愛い」などと言った日には、心の中で全力で頷いた。
しばらくマイケルの前髪いじりは続き、それをさっさと直すマイケルも可愛い、と思うのが当たり前になってきたところで、マイケルとミナから爆弾が投下された(っ・ω・)っ⌒⌒⌒*
スケリグ 1/23 昼
パパに分けられた前髪は直さなかったのか、ミナと危険の家で会うマイケル。二人で顔を見合わせ笑い合ったと思ったら、ミナに前髪を直してもらってた!!!!胸キュンどころではなかった!!!!
歓喜。全私がときめいた。2、3回遭遇した気がするこの現場で見たもの全部、事細かく説明したいけれど、流石にやめる(笑)
けれどこれも最後まで続いた訳ではなく、マイケルの前髪を分ける以前にマクナボラ医師のアドリブが加速して、最後の方はそれどころではなくなった。
スケリグ 2/7 夜 病院
マクナボラ医師、タンバリンを太鼓みたいにしてバチで叩き、ウィリアム・ブレイクの詩の最後「幼子」をマイケルに無理やり言わせるww それからそのバチを差し出すも、 マイケル「大丈夫です」(即答)
マク「よくできたお子さんだな」(笑)→
スケリグ 2/7 夜 病院
→マクナボラ医師が去った後のお父さん「お前…よくあんなのについて行けるな」
タンバリンをマイケルに取られたマクナボラ医師が、鈴やマラカス、バチまでポケットから出すようになったのは本当におかしかったし、マイケルとのセッションも始まって、最後まで本当に期待を裏切らなかった(笑)その状態に困惑するマイケルも可愛いし、セッションが上手くいけば二人してきつく抱き合ってたの、笑えた。
昨日の大楽では二人でくねくね変な動きをして「お父さんとお母さんには内緒だよ」とマクナボラ医師。大好き。お父さんも「お母さんには内緒にしとく」と言ってた。
思い出せば思い出すほど好きなところはあるけれど、この辺で終わりにする!
終わりに
あっという間だった。観ている方は。自分以外の誰かを演じる労力とか、期待された上で舞台に立つプレッシャーってわたしじゃ計り知れないし、あんなげそげそに痩せるまでって相当だと思ってる。大楽カテコの2回目くらいで、顔を上げてふぅーっと大きく息を吐いてた末澤くんをみて、震えそうなくらい「......おおおおお疲れさま!」という気持ちになった。お疲れさま、ご苦労さま、食べて、寝て、食べて、寝て、食べてくれ....と...。
『スケリグ』、大好きな舞台になった!文ちゃんが「解散!」と言ってくれるのが嬉しかった!原作を読むたび、観劇中に持ってたハンカチに振ったサボンを香るたびに思い出す。間違いなく人生のピークになるであろう観劇数だった(笑)これからどうなるかわからないから、たぶんきっと。
自担の末澤くんは、松竹座にてキラキラしたアイドルの本職にもどる。これからもっとたくさんの新しい姿がみれると思うと、超ワクワクする。
あーあ、今の気持ちを永遠に噛み締めてたい。ミナが最後に「あたしたち、このこと永遠に憶えてるよね」っていうの、マイケルやスケリグじゃなくても、一緒になって頷いた!会場みんなそうだったと思う!永遠に憶えてるよね!